板流しの起源 ASvsITA
おはよう。
明日は雨か? 臭いし、首がいてえ。
いてえと言えば「痛クン」
そう、もうあの行事「板流し」の季節なんだ。
一昨年、青頭巾が猛威を振るい、その前年にはDT6が、クソ洩らし寸前で小走りするというあの企画。
えさも竿ももって行かないスタイル。
すべてが「板任せ」
皆さんはご存じだろうか?
「板流し」のネーミングには意味が2つある、ということを。
1つめは、当然「船長」の名のつく「流し釣り」ということ。略して「板流し」
そしてもう一つの意味。
それはかれこれ数年前。
まだ「板君」と「AS」が争っていた時代に遡る。
白馬の一番下のコースまで降りたおれたち。
季節は春先で、ぽかぽか天気。
隠れ家的「カレー屋」だっけ?を紹介して得意満面のAS。
脚にギブスをつけた「YNG」にこうふった。
「なんかさ〜、あのリフトしたとか滑ったら、おもしろそうじゃね?」
Y「ああ、いいっすねえ!」
板「いきますか?」
するとAS「あのさ〜、ノーリーシュじゃだめじゃんね。リフト乗れんよ。板、流したりする子とかおるもんで、最近うるさいじゃんね。しかも、ビーコンないら?雪崩れる季節だしね」
(で、でた… なんだこれ?標準語使いやがって…)
でもしかし、サーフ軍団が山行って、ASに幾度となく迷惑をかけてきたことは間違いない。
それもあっての事。
YNG「ま、とりあえず上行きません?」
おれのるーびーが長くなることを懸念したYNGの采配でおれたちはリフトに乗った。
べちゃべちゃの雪は重く、板につくと足がだるい。
前方で「カンカン」と板をたたくYNG,AS。
その時だった!
「う、うわっ!! やっつべええ!!!」
声と同時に何かが横切った。
??? なんだ?いまの??
するとYNGの爆笑する声とともに、確かにこう聞こえた。
「AS〜が、板落とした〜〜〜!!!」
そう、横切った「黒いもの」それは、ASの板だったのだ!!
自慢の最新作は、はるか谷底か?
まさか「テスター」じゃねえだろうな??
リフトの降車場についた。
小走りにリフトから「降りる」AS.
「誰かに当たったかもしれねえ」
非常に危険な場面に「おい、大丈夫か?みんなで探すか?」と聞いた。
すると「いや、自分で行ってきます。みんなはやっててください」
と言い残すと、リフト下の新雪の部分を、横になりコロコロとちくわになって転がって行った。
ちょっと、いヂった感がばれたのか、軽く逆切れしながら転がっていくASを見て「まるで焼きちくわだな。」
すると板君「あああ〜、もう、やめてやりましょうよ〜!」
「でもあいつ、板、流しとったで」
板「そ、それは〜〜〜!」
こうして、軽くライバル視していたお互いの栄誉を認め合い、「流してやりましょう」ということ。
その辺りから、「かっこいいAS」から「おもしれえAS」に流れが変わってきた。
おれは、嬉しそうににやける「コヤブ似」の男性の笑顔に「悪魔」を感じるのであった。
こうして今週土曜日の「板流しの刑」が確定した。
おれは早速「鉄くずの確保」に動こうと思う。
今回はアルミが多いから、期待大だ。