背後に保身〜behind-keep
おはようちゃんぐ〜!
おまいら、げんきでやってっか?
猛烈に負けた、この週末。
金曜の「KB」に始まりを見せた「地獄MODE」は土曜日、そのポテンシャルを全開にする。
さくっと¥10スロで半死にしたからには、だめだ、資金の少ないときは「ボート」だ!、とばかりにPM〜浜名湖へ。
8R?だっけっか、4-3-2をGET。
(うむうむ、昨日の分ンも取り返してえな)
その欲が、一番まぢいこともすっかり忘れ、投票すること12Rまで。
「おけら」と化した中年の二日酔いぢぢい。
「ああ、むかつく… ヒマが一番危険だ…」
そう思いながら、汐見坂を全速ターンでインサイドからぶち抜いていく。
「くそう、浜に行くには早いし…」
おれは一旦帰宅し、入浴。
あの男「まさたけ」にTELした。
「いや〜、ヒマだけど…」ちょい、渋い。
「うるせえ、ヒマぢンははやこいよ!酔っぱらっちまうで!!」
奴はスケボーでくるかと思いきや、スクラップ屋で勝った「自転車MTB」で来場。
ふたり、カウンターで呑む。
少しすると「おい、おっさん、唄いくめえ!」って提案が。
さく〜っと行くか… ああ、そうだ、カネが乏しいなあ〜
一旦、家に帰り「ラストへそくり」に手を出した。
そこで思った。
「あれ?もうないのか?昨日やられたでなあ〜!ああ、そうだ!確かゲンが出とる、って言ってたな。よし!呼ぼう!!」
ゲンは、やはり呑んでいた。
快く「ばばあ」に登場したのは、ポマードにリーゼント、スカジャンで決めた「マサタカ」だった!!
そう、その昔「王将に置いてある、黒いチェイサー」の持ち主。
フルエアロで決めた勇姿が懐かしい。
同級生4人で、唄、酒、バカ話…
夜は更けていった。
なんだか、最近辛そうだったまさたけも、少しはすっきりしたのか、いい酒になった。
また呑もうな、ゲン、マサタカ。
そして、朝を迎えた。
おれの携帯にはLINEが来ていた。
いま、一番ナウい「としやぺーん」だった。
「スロですか?船ですか?今から行きます」と、自ら進んで「死刑を執行」されに来たようだ。
「おい、まあ、船だな。スロじゃすぐ死ぬわ」
おれは彼に言えなかったんだ。
(やべえ、ポケットの中のカネが、すべてねえ…)
もじもじしながら、奴の助手席に乗り込むと、おもむろに手を差し出す。
「ぱちん!」と手をしばかれ「ないない!!」とすごむとしにい。
としやの金で勝負するのを諦めたおれは「入場料¥100だけでもください!」と哀願した。
しぶしぶ¥100を差し出す「としやぺーん」
(こ、これが昔、おごりのとしやと恐れられた男の始末か… 哀れ…)
おれは、この¥100をも断った。
さて… どうしたものか…
よく見ると、Gパンのちっこいポケットに何か入ってる。
しわしわの洗濯済¥10000札だった!
よう〜〜〜〜し、このくそったれ!みとれえええええ!!!!
気合いもろとも買った1-2-3 1点買いは¥30枚x¥1180
これで生きた!
そう思った…
時間を巻くこと3時間前、「おい、こりに電話いれとけ。たまには来いと伝えろ」
GR「いや〜、いまからミカン狩りなんすよね〜、え?ヤスと」
「はあ?お前はいつからオレンジになっただ?」
GR「へ?なんでっすか?」
「お前はな、バナナでもむいとれやあ!! ぎゃーーーーっはっはっは!!」
GR[なにがおもしれんすか?え?としにいが来る?運が落ちそうだや〜」
オレンジゴリラが来るまえに、ご祝儀体制からの離脱を図らねば…
やがて、頭を尖がらせてGRは背後からやってきた。
「く、くださいよ〜!」
相変わらずの声掛けだ 笑)
「いやいやにーちゃん、ひさしぶりっすねえ!」
「おはぎ」のような顔で、必死の予想をするGR。
「おまえ、家買ってから、おれにつめてえなあ!今度おまえんちいくで、鍋やれ」
GR「いや!こんでいいっす!だったら、おれが行きますよ!」
いい。
この「保身力」これがかれの実力だ。
GRは、話を変える作戦にでた。
「あれ?かんわーくん、あってねえっす?あの人、応援がさ〜、工場の光ケーブルブチきって、工場(1000人くらいの某大型タイヤメーカー)がさ、7時間作業停止。むちゃくちゃ怒られて、今日も仕事、明日もきっちり怒られるらしんっすよね 笑) 悲惨だら〜〜〜 爆) あのひと、めちゃくちゃストレスたまってますよ!誘ってやってくださいよWWW はちきれそうになってますよWWWW」と爆笑する、従業員GR。
人の不幸を最大限にPOWER化する究極の「エコ野郎」は、11R「これで帰りますよ」と言い残し、あくまでも「さら〜」っとすかしっぺのように逃げて行った。
帰りの道中、「おい、としにい、あいつ、あたっとったかもしれんぞ。なんか、怪しかったぞ」
「え?そんなことないでしょ。あいつ、あたったら得意になって威張るはずですよ、くそにい、当たらんの?どぶに金捨てとるんみたいなもんすねえ、とか言って。」
「まあ、そりゃそうだな 笑)」
そうして、おれたちはサンヨネにいった。
「肉かって、いってもいい?」って、としにいの嫁に連絡しておいたからだ。
かたくなに断るしか脳のないとしにいは、そこまで手がまわっとることに気付かずに、すき焼き用牛肉スライス¥933を4パック、豚コマ、えのき、京風焼き豆腐、白ネギ、伊賀越すき焼きのたれをおれに購入させた。
としにいハウスでは、じゃりx2匹、DSでパズドラに専念していた。
「おい、おまえら、今日はすき焼きやるぞ!」
「うっわ〜〜〜い!! 後でカラオケもやろ!!」
そう、モルディブに買っていったあのカラオケ、としにいの家に存在している。
カネもなく、ヒマで歌を歌いたいヤシは、「手ぶらでとにしい」がこの冬の流行になること、間違いねえ。
そうしてスードラ500x2+350x5ほどの呑んで、お迎え参上につき撤収となった。
みんないろいろありそうだが、絶対にうまくいく。
おれと、おれの友達よ、心配スンナ、大丈夫だ。
どうにでも、成る!