頭巾のオトコ
トシニイに誘われた罠にまんまとはまり、ボートレースで6〜9R連続的中の離れ業をやってのけたオレは、翌日日曜の為、体力温存。
AM4:00起床で集合。
時間通りシンが来た。
板君とも合流し、いざ浜名湖へ。
まだ雨は降っておらず、「どこまでもつかねえ〜」と心配しながら「おい、潮が大きいで、今切とかで押すなよ」と出川風で味付け。
一方、別便での作戦行動は「石原潤」
さすが、石原バルボッサ君。
このころは良かった…
そしてついに降ってきた… +15分で土砂降り。
オレは小さめのカッパを着用ししのぐ。
シンはパタゴニアのいいやつを着込んでいる。
渓流もするかれの装備は万全だ。
船頭板君は得意の「漁師用ゴアテックス」
船の先頭には「パーマ頭」が濡れてくるくるになっている「石原」
見かねた板坂船頭がこうはなった。
「ああ、潤君!オレ帽子があるもんで頭の部分だけでもかぶります!?」
その好意に「は?いいわ!いらんいらん」と断る石原。
彼はカメのように首をすっこめて耐えていた。
首のあたりからの浸水はすでに腹〜股間にまで達し、凍死寸前の石原。
横にいた俺は、奴の着ているじゃんばーの袖を触ってみた。
「よく汁のしみ込んだ油揚げ」のようになっている。
「この雨、貫通してます」といい残し、彼は沈黙した。
1時間ほど過ぎたころ、もう一度板君が言った。
「これかぶりゃ、首のとこだけでも守れる。だいぶ違いますよ!」
すると「お、おう、ありがとう」と受け入れた。
これが今回最大の収穫「青頭巾のオトコ」だ。
この頭巾スタイルと「コンビニでの熱燗」で軌道修正し板君以外は釣れた。
頭巾を手に入れた氏はこう話った。
「全然違いますわ!首もセーフだけど、風がかわせる!」
そうして早めに切り上げた。でもさすが、熟女チェックは怠らない石原氏であった。
そののち「ふろはいりてえら〜」と4人で日帰り温泉に入った。
「露店風呂は水着着用です」と書かれた先に、桶を片手にうろつく石原君。
その一方で、見知らぬ中年男性に声を掛けられ、ナンパされるシン。
当然、温泉後には「冷たいビール」が似合う。
塩見坂で「会合」が行われた。
いろいろな情報交換がされ、その日「おかちゃん(通称岡田)の2次会があることを知る。
かるく1週間間違えていたようだ。
帰宅し、宮脇さん待ち。
少し寝たのか…
で、出動。 岡田、おめでとう!
再度帰宅し、宮脇氏と仮眠。
そのうち「マコツ」が現れた。
そう、その日は昨日、つまり月曜日。
ここはお休みをいただいて「清水港ダンゴ釣り」に出発した。
道中はマコツの運転。
オレは爆睡ののち、気が付いたら清水にいた。
いきなり、本命の「おちぬさま」をGETするマコツ。
最近、どっぷりとこの釣りにはまっている。
寝たり起きたり、釣りやっていい天気。
あまりの暑さに、裸になってやった。
結果、マコツが31頭で7匹、オレはキビレ入れての4匹。
初めて「さなぎ」「コーン」で釣れた。
しかし、携帯の電池が終わっているので、宮脇氏の結果がわからない。
夕方になり、カセ移動中に宮脇氏「撃沈」を知る。
帰って、浜の家で刺身、塩焼とうでお疲れさん会。
藤村氏がねぎらいに来てくれた。
いい結果に終始ご機嫌のマコツ。
このオトコもまた、熟女チェックを激しく行っている様子だった。
ぼくのまわりのごついのは、釣り船屋の熟女が、どうしてもお気に入りらしい。
やがて浜のカウンターに「夏目プロ(サーフィンの)」が夫婦で来店。
よくしゃべるようになったマコツを放り投げ、オレは帰った。
仕事を一日犠牲にした甲斐のある、楽しい一日、いや2日間68時間だった。
やっと、携帯の電池が充電されると、きつねからのLINEが入った。
「みなさん、さようなら。ぼくはしばらく埼玉です」と記されていた。
アディオス、キツネ。
そして、この2日間、遊んでくれた皆さん、ありがとうございました!
また、一緒に行こう!!