パニック野郎

昨日は、1コ上の人が、頭をポマードで決めて来店した。

彼は「最近どう?腰まだ痛いのかん?やリンよ、波乗り。TSK君も日曜日は朝からずーっとおるぞ」だって。

そして、以前聞いた「看板の件」を聞いてみた。

「最近、知らん奴とかが来るだけど、車を並列でおきやがって、台数おけん。だで、縦におけ、と看板にかいだわ。それでも、無視。だで、こっち側には来るなってなった」


そりゃ、そうだろうな。

あんな道の悪い、辺鄙なところまでわざわざ行って邪魔されちゃ、たまらんら〜。 

それでも、わけのわからん奴からは、多少の攻撃はあるんじゃないか!? 笑)


やだやだ、ボートレースファンのほうが、よっぽどマナーがいいわ 爆)


しかしあの先輩、よくヂューダしるよな〜


さて、今日は8/29 パニックの日。

自分自身、パニックに陥ったことなどないが?、危なかったことはある。

場所はインド洋、モルディブ諸島。

でっかいラグーンの浅瀬にシュノーケリングに行った。

メンバーは4人。

一人はサーフなどしたこともなく、泳げない。

足ひれに筒のついた水中メガネを渡され、小舟は帰ってしまった。

「おおっ!ちいせえ魚がどきれえだぞおい!」とか言ってるそばから、GRとトシヤが逃げ始めた。

オレはもう一人のアブねえ奴「テイイチ」を思いやり、ゆっくりしていた。

遠ざかるGR,トシヤ。

横には「完全お荷物」


そして眼下には、水の色で見えなくなるくらい深い穴。

まさしく、巨大生物の巣のようだ。


オレは先行する二人に叫んだ「おい!逃げるな!!」


いったん振り返ったものの、猛烈な勢いでクロールする「元全日本選手権4位」と「サーフ好きのアホ」


「な、何かに見られている」

初めて「エサとして認識している視線」を感じたオレは、あっさりテイイチを見捨て、日ごろ鍛えた前足で、鬼パドルし、母船まで戻った。

振り返ると、テイイチはまだ「穴」中ほどでもがいていた。

まるで「イケニエ」

船からは、みんなが「がんばれっ!テイイチ!!」と応援するが、飛び込んで助けにいこうなんてする者は一人もいない。

人として、一番醜い部分をさらけ出し、人というよりも、動物としての自己防衛本能に忠実に従い「ああ、俺じゃなくてよかった」と、胸をなでおろす奴らは、第2上陸船に載せられ、同じ思いをさせられたのだった。

まきさんのみは、浅瀬にそのまま待機。

「た、たすけて〜」と30分ほど叫んでいたという。


水中眼鏡越しに見た、GRとトシヤのあの眼は、金がなくて競艇に行けないオレを捨てていくときと同じ目だった。

テイイチを除くあの3人の中で、一番最後までテイイチといてやれたことを、オレは誇りにおもう。

そして、次回行くときには「カンワー」をはめよう。

8/29 事務机の上から投稿