地獄野郎とかいて「ヘルにい」
オレは寸法を取るのを忘れたことを、猛烈に後悔していた。
雨ざーざー、しかも遠い。
「めんどくせえー」と思っているとき、TELがなった。
「GR」だった。
珍しく土曜日、あいつはまたまた仕事の格好で、嫁さんにウソをついて時間をつくったのだ。
おそらく「いってきま〜す」とか言ってきたんだろう。
そのGRを捕獲して、採寸に行った。
さくっと戻ってきたころに、あの「地獄野郎」ヘルにいが来た。
オレは「第3の矢 カワカミサン」にTELした。
そう、来月の選挙に向け「オレノミクス」を完成させようとしたのだ。
しか〜し、経済再生に打ち込む彼は、なんと「仕事」
あのおやぢ、まで不死身か!?
「おう、おまえに、ふつうのやつより鈍いだで、気をつけろよ」
「おう、わかった。」
カワカミファイナンスに見限られた俺と「GR」はトシヤクレジットに手を差し出す。
「く、くださいよ〜」
久しぶりの響きだ。
やはり、本家くださいよ〜、のGR。
声がいい。
浜名湖に到着し、やがて、GRの的中ラッシュがおとづれた。
細かく¥1000づつ差出し「二人で分けてくださいよ〜」とやさしいGR.
一方、「よし!とった!!」と券を見せると、必ず最終2Mで追い抜かれるトシニイの舟券。
一度は当たったものの「モス、おごりますよ!」といっては店が休み。
水着のねーちゃんのイベント見てウロウロしていると「うどん行きましょう」だって。
ヨコズナラーメンオゴリの失敗をうどんでごまかそうと必死のトシニイ。
「おまえは、地獄野郎だな」とのことから、HELL(地獄)ニイ… ヘルにいとなったのだ。
しかし、今回のヘルにいは違った。
なんと、力尽きた俺たちの前で、11R3連単ラスト¥200一点買いで¥6900x2GETという偉業を見せたのだ!
「おおつ!やったな!きれいに3で割れよ」と進めるおれたちに¥3000づつの手切れ金を渡しやがった。
喜ぶGRに対し「っち!たった¥3000かよ」とうなだれるオレ。
そうして12Rにすべてをたたきこんで死んだ。
残念ながら1-2で回っていたら、誰ももってはおるまい。
「やっぱ、ヘルにいの金じゃあ、あたりませんねえ!!」と捨て台詞をかますGRはさらに続けた。
「あんた、まぢでクソにいだら!? この地獄野郎!」
カネに憑りつかれた「霊長類」の日本語の汚さに、周りにおるおやぢ共も、ドン引きするのであった。
日曜日、GRは何食わぬ顔で「家族サービス」とか言ってやがった。
津久見高校野球部ピッチャーは、入る部を「演劇部」と間違えたのに違いない。
4つ上の先輩に「クソ野郎」、地獄野郎」と、のたまえるGRのハート強く、黒い。
そして、まさかの「カネ残し」で返ったトシニイには「NICE裏金つくり」と言っておこう。
こうしてお「オレノミクス」は、第3の矢を残し「ぼきっ」と折れてしまった。
今日は12/1、12月もがんばろう。