炎の火曜日〜ゼロの奇跡

サクッと造るはずがかなりの大幅残業へ。
ぬまさん、よしか、まりげ、ていいちの「差し入れ」という援護射撃の中作業は急ピッチで進んだ。

最強色の「レインボーカラー」で全てが手作業というから驚きだ。

 暑い中、汗だくで作業に取り組むOMIはすでに「怒って」いる。

 今回の作業は休憩が少なく、リーダーのYPKもグッタリ。

資材は結構いるのだが、はたして・・・

で、23:00頃に強制労働は終了し、いい大人が原付2ケツで浜へ。

 すると!いるじゃないか!
この3人。

ライダー!?の 水上ひさしをイヂメまくる、旧DABDAB後見人 ナオキ。

ゥぜーくらい呑んでBEへ。

「ええ?30分くらいしかないっすよ・・」 ムカつく店員に「このクソがギャー!」なんてやってる暇はない。
するとちかちゃんが「PALならやってるんジャマイカ」という事で、向う途中AM3:00.

「おい、なんか疲れたで帰るか?金もねーし」

そうして秋山塾長他4名を投棄し帰った。


 7/13 オレはYPKの家のドアの前にいた。
そう、宇野が建替えていた ばかTSAの金を取りに来たのだ。

YPKの嫁 RYKは相変わらず美人で、今日は天ぷらそば【冷】らしい。

 玄関先で封筒を渡そうとするYPKを押しのけ、着席。

泣き出すクソガキをよそに揚げたての天ぷらが〜・・・

 気まずそうなYPKとRYK。

ふだんならココで泊となるのだが、そうはしなかった。

 天ぷら、愛情、家庭・・・ 団欒と言う愉悦。

全てがありそうなYPK宅に、足りないもの。

それは 「戦場」でのみ体感できる「勝負魂」「勝者の凱旋」だ。

オレと宇野にはまだやっておかないといけないことがあったのだ。

宇野の金を折半し、向った先が「蒲郡ナイター」

10R¥27000をはずし、「なんか腹減りましたね〜、なんか喰います?」とへこたれ宇野をオレは叱った。

 「バカヤロウ!その¥100喰ったら、かえるっきゃねーんだぞ!! 腹膨らまして負けるか、当てて金残し+シースーとどっちがイイだ!! (怒)」

 「す、すみませんでした!おれ、負けるトコでした!!」


 その11R。


 天はオレたちの前に「神風」を吹かす!

 黄色いジャケットが刺しまくった!!

 6号艇は展開に恵まれたものの、へたくそ。

 黄色、赤、白の着順にオレは吼えた。


 がっくりと膝を着く宇野の横でオレの目は死んでいなかった。

 電光掲示板の「確定」の文字の横に上がってきた数字。


  5-3-1



 ¥21,140


 オレはなけなしの中から「2枚」購入していたのだ。

 コレこそが「ゼロの奇跡」

ノーガード戦法は始めて勝利した。

 ちなみに・・・ 最後の12Rが終わった際の所持金は一気に2万まで減っていたのは、心に隙があったのかもしれない。

 オレと宇野は「スシロー」でミートボール軍艦、アボガドなんとかなどを食し、意気揚々と生還を果たした。


 俺は思った。

やはり「としや」は腰抜けだと。

オレの「特攻野郎Bチーム」に腰抜けはいらない。

ヤツをオレの「ポーター」からはずすことにした、とともに、クロッカスは禁止だ。