宇野俊樹


昨日はカルイ祭りがあった。

UNO祭り。
それは、はかない物語。

その日、彼は口を真一文字に結んだまま、微笑むことがなかった。

楽しみにしていたSWEET-HOMEが¥3000の占い師により延期され、脱力感と空虚感がやさしく彼をつつんだ。

 彼はふてくされていいのか、これからどうやって、何を目指していいのか判らなくなっていた。
 彼は昔の彼に戻ろうとしていた。
酒、カネ、オンナ・・・

稲沢の狂虎と呼ばれた彼が、大切にしてきたものを捨てるくらいたやすいことなのだ。

オトコとしてしてはならない「約束破り」をいまさら悔いても取り返しはつかない。

その約束の主こそ、奥さんの涙も省みず、更にはサポートしてくれているSHOPのBBQもブッチし、己の中にすべてを見出す男、藤井幸二なのだから。

彼は言う。
「いや〜、みんなわかってないんすよね〜!自分の展開も読めんヤツが勝てるわけないっしょ!!」

「30レース無勝神話」を継続中のUNOサン。そんな中、彼の見出した答え、それは奥さんに八つ当たりをすべく¥100,000をとりあえず出さす!との結論であった。

間もなく真の「祭り」 大UNO祭り!2011が開催されるだろう。

「板、買おうかや〜、いや、パチで全額負けてやろうかや〜」と、嫁さんが一番「嫌がる」ことをしてやろうと目下検索中だ。

そして、まづいことに四面楚歌の彼には猛烈な友軍がいる。

「沼野元帥」率いる通信部隊、ショートホープを咥えた砂漠のガンマン ゆうちゃんの愛称で一世を風靡したあのオトコだ。

あの大人気アニメワンピース「白ヒゲ」のモデルになったオトコとして囁かれるゆうちゃんはこう言った。

「そんなもん、オレなら握りつぶしてやる。おい、UNO、おめえ、何のためにはたらいとるンや?ゆうこと聴けんようなモン、捨てちまえ!そうだ、おまえ、中国行って来い!いいのがおるで紹介したら!」

勇気をもらい、ボアコンからもらった自転車修理代を飲み干した彼は、意気揚々と帰宅していった。

その後、UNO家に何があったのかは知らない。

 奥さんの依頼で説得を試みたオレだったが、そのチカラは狂虎の前では弱弱しく、黙って酒を呑むにとどまってしまった。

 UNOよ。

薄毛に火をつけ、切れながら唄って欲しい。

長淵剛の「JAPAN」

オレは今、お前が桜島に見える。

追伸:オミクン 5/06 誕生日おめでとう! NICE-CANDLEでした。