血痕の儀
ソイツはボード担ぎのアルバイトをするため、原付で来たんだ。
まだあどけなさがのこる16歳。
チビだが、アタマは軽くカラダは丈夫。
高校入試にローマ字で名前が書けず、落選。
フリーター命の彼は半年後、正社員として入社した。
当時、あまりの忙しさにヤツに職長を任命。元請けはあのスーパーゼネコン「○成建設」
たった一人で、原付でキャプタイヤを担ぎ現場に向かう。
初日、作業前から迷わず所長からクレームがくる。
「おいおい、子供じゃあかんら」
しかし、オレは応えた。
「いやいや、うちのエースです!一回みてやって下さい」
奴はオレの期待にこたえ、「初めての溶接」を行う。
予想どおり目を焼き、死にそうな顔で一週間。
ヤツは言った。
「いっぱいいっぱいです」
オレは息抜きのため、さーひんを教えた。ココでもヤツは素晴らしい根性を見せる。
やがて応援を投入し、現場は終わった。
精神的にも肉体的にも一回り大きくなり、彼は退職した。
やることのない彼は期間工として働いた。
そんな彼をあのウルトラ企業「トヨタ自動車」が見逃すはずはなかった。
彼は持ち前の「根性のみ」正社員の座を仕留めた。
生活は安定し、彼のサクセスストーリーは始まった。
4/15
行かせてもらうわ〜(笑)
おめでとう、シークン!
フィにらないように頑張れ 笑)